第18章 ◇ バレンタイン ◇ ロー視点 ◇

俺達が今いる所は船の目の前






ベポ）「あ、アヤー！ただいまー」





アヤに気付いたベポは呑気に大きく手を振っていた




アヤはニッコリ笑ってベポに手を振り返した






「「「…」」」







最近の当たり前になっていたその行動が…今は怖い




何も言わないアヤ




後ろからイッカクがアヤのコートをもって出てきた







ｲｯｶｸ）「アヤ、寒いでしょ？キャプテン達が帰るまで…え、何この状況」






イッカクはアヤの肩にコートを掛けて
下にいた俺達を見て目を丸くしていた






「あ、イッカク…今日イッカクと寝ていい？」

「「は？！」」

ｲｯｶｸ）「え、アヤ…」





イッカクはチラっと俺に目を向け
そしてアヤに耳打ちをした






ｶﾙﾐﾅ）「…誰？あの女…」






横から聞こえた呟く声に女の存在を思い出した




俺はROOMを展開して女を海軍の船の物と入れ替えた





報酬は上乗せしてもらう





迷惑料だ






甲板に目を向ければアヤの姿は無く
頭を抱えるイッカクが残っていた


































ｲｯｶｸ）「何してるんですか！キャプテン！アヤ、キャプテン達の帰りをずっと待ってたのに！」

ロー）「…悪かった」

ｲｯｶｸ）「それは私に言う事じゃないですよね！キャプテンのせいじゃないのは分かりますけど」






船に戻ればイッカクに怒られた