第17章 ◆ 拒否 ◆ 夢主視点 ◆

私が変化させたのは
黒っぽい袴、白い羽織
胸元には小さな海賊団のマークを付けといた



とりあえず普通の…在り来りのやつだけど
試しに変化させてみた





私は驚いているローの手を引っ張って立たせた




手を離してローをじっくり観察した






「んー、在り来りかな…別の色でもいいなー…黄色欲しいんだけど…いやでも黒似合うなー…かっこいい」

ロー）「…」

「悪くないんだけどなー…濃い青とか、紫…は違うな…んー」





他も試したいんだけど、どうしようかなって思っていれば
我に返ったローがやっと言葉を出した




自分の服を見ながら少し落ち着いた声を出した






ロー）「…何したんだ？」

「ん？服だけ変化させての」

ロー）「…こんな事も出来たのか」

「え？そうだよ？言ってなかったっけ？」

ロー）「聞いてねぇ」

「あれ？そうだっけ？…まぁ忍術は万能ではないけど出来る事は多いと思うよ？」





ローは部屋にある全身鏡に自分の姿を写しながら
珍しそうに袴を見ていた




その顔は楽しそうだ







「ふふっ、そんなに喜んで貰えるなんてね…ローかっこいい」






ローの楽しそうな顔を見ていたら私まで嬉しくなって
ローが可愛く見えた





ロー）「これ脱げるのか？」

「え？脱ぐの？」






ローの突然の言葉に私が驚いてしまった






「あんなに楽しそうにしてたのに…気に入らなかった？」

ロー）「いや、気に入った」

「え？ならなんで脱ぐの？」

ロー）「これ着てたらヤレないだろうが」

「いや、ヤらねぇよ」