* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第14章 ◇ 熱*② ◇ ロー視点 ◇
俺はアヤが安心するまで頭と背中を撫でて
次第にアヤは落ち着いたのか力が抜けていった
薬も効かないと言っていたが
それは前に言ってた効きにくいって感じじゃないのか
薬慣れしてるから効かないって訳じゃ…無さそうだ
実はさっきアヤに飲ませた水
と、言うより俺が口に解熱剤を含んで
アヤに口移しをしたが
恐らくは効かないだろうな
アヤを寝かせようとしたが
無意識か、離れたくないのだろう
寝かせようと離そうとするが
小さく唸って離れようとしない
俺は小さくため息をついてアヤを抱えて横になった
この世界でチャクラの事を分かる奴なんているのか
アヤのこんな状態
これから何回も熱が出る状態が続くなら
知識として欲しいが…
俺達じゃ感じ取る事の出来ないチャクラ
「…ろ、ぉ…」
ロー)「?」
名前を呼ばれて気が付けばアヤが目を開けていた
「…むずかしい…顔…」
ロー)「…」
「…どうしたの?」
ロー)「…何も出来ないのが…少し悔しくてな」
「…」
ロー)「この世界じゃチャクラなんて物はお前ぐらいしか分からない…そのお前が、原因が分からないなら…」
アヤは片手で俺の口を塞いだ