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櫻の花が咲く頃に。 【鬼滅の刃】

第1章 分岐点 ※





櫻乃side



私は鬼という言葉を聞いてから、何故か胸騒ぎが止まなかった。


そして父と母がしていた、鬼狩り…をするために、木刀を持つようになった。



それからは毎日鍛錬の日々。父と母は吃驚していたけれど、応援してくれた。



…そして兎に角、身体能力が異常に高かったのだ。木刀片手に大木を切り倒して怒られたこともある。でも褒めてもくれた。




「結霞は神様からもらった天賦の才があるんだ」




そう言ってくれた。私はみるみる刀の腕前を上げていった。褒めて伸ばす、その言葉が相応しい。


転生してから半年とちょっとが経ったある日、山菜を採りに一人で出かけた。



家を出る時間が少し遅くなったから、帰る頃には暗くなってしまうかもしれない。私の家は他の家より少し離れた場所にある。



もしかすると親戚の家に泊まるかもしれない。その場合はちゃんと藤の花のお香もつけるようにと両親に忠告をした。




長年欠かさずしていることだ。今更忘れることなどはないだろうと踏んだ。











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