• テキストサイズ

櫻の花が咲く頃に。 【鬼滅の刃】

第1章 分岐点 ※





櫻乃side




パチリと目を覚ましたとき、見慣れない光景が広がった。自分の家じゃない。



布団から起き上がり周りを見渡す。全体的にものは少なく、といって質素なわけでもない。


単に、生活感のない家だ。…というより屋敷か。




『こ…こ、こは…』




自分の服に目を落とすと、麗羅を倒したときとは違った、上品で高級感溢れる浴衣。思わず目を見開いていると、襖が開く。



そこから白髪の女性が入ってきた。




「お目覚めになられたようですね。はじめまして、私は産屋敷あまねと申します。」




そう自己紹介をし、頭を下げるその人。




『はじめまして、櫻乃(さくの)結霞と申します。あの…ここは…?』




「櫻乃さんですね。ここは鬼殺隊の本部、産屋敷邸です」




…ここは鬼殺隊の本部なの…?あの…お父さんとお母さんが入っていた…。




「櫻乃さんは七日間、寝ておられました」



『七日間も…』




「……櫻乃さんにお話したいことと、お聞きしたいことがあります。歩けますか?」




『はい。大丈夫です』






私は立ち上がり、あまね様について行く。






/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp