第1章 分岐点 ※
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カァカァカァ…
己の屋敷の縁側に、烏が一羽とまった。
「 下弦ノ参!!下弦ノ参!!撃破!!撃破!!」
…おや、十二鬼月の下弦が倒された…。
しかも参…上弦に近い鬼だ。これは凄い。
しかしその後、耳を疑うほどの事実が発覚する。
「鬼狩リ!ナラザル者!!木刀デ撃破!!」
鬼狩り…ならざる者…?
鬼殺隊の隊士ではない…?
…これはすごいことだ。今すぐにでもその子を引き入れたい。日輪刀ではなく木刀で倒した…?
「今すぐに、ここに連れてきてくれるかい?」
己のその言葉を聞けば、烏は飛び立った。
…また、鬼殺隊に新たなんで風が吹くかもしれない。
主に額の左側にある紫色の痣。中性的な見た目の優しげな男。
密かにその男は、鬼の居ない世界を想像し、思いを馳せた。
その人こそ、この鬼殺隊のトップ___
______産屋敷耀哉である