第2章 瀕死になった主人公と五条(ネームレス)
五条視点
いきなりだが、僕には好きな女性が居る。
僕と彼女は教師と生徒と言う、決して結ばれてはいけない関係にある。
しかし、それはあくまで『非術師』に限った話だ。
僕たち呪術師は毎日、死と隣り合わせの日々を送っている。
それは、呪術高専に通う彼女たちも例外では無い。
それ故に、彼女を求めてしまっているのかもしれない。
まあ僕、最強だから死なない上に、死なせないけどね。
ある日、伊知地から彼女の任務が終わり高専に戻って来ると連絡が入った。
僕はの彼女ことが好きで、他の生徒よりも多めにスキンシップをとるようにしている。
帰って来た彼女の頭を撫でると、子供扱いされていると思ったのか、頬を膨らませていた。え、何この可愛い生き物。
「先生いつまで頭を撫でるんですか?」
「んー、僕が満足するまで?」
「……何で、疑問形なんですか?」
とっても可愛いからです、とは言えなかった。いや、言ってみて、可愛い反応が見たいのが本音だけど、その反応見たら色々ヤバいからね、色々と。