第1章 君がいるから〈太宰治〉
夜〈外〉
『はぁ…やばい…時間過ぎた…だ、太宰さんになんて言われるか…』
今は10:46だ定時は8:30だ
『嗚呼…絶対太宰さんになんかされるぅ…』
太宰宅
『お、お邪魔しまーす…』
リビングは電気が付いてなく、多分ベッドで寝ているだろう
『ね、寝てる?』
ルアが廊下からリビングを除くと
カチッ
『ビクッ!!!!』
急に電気が付く
「なーにやってるのかなぁルアちゃん??」
『いやぁ…予定より、作業が長引いちゃって…あはは…』
僕は苦笑いをする
「じゃあ、お仕置きだね、まぁ予定時間に来ててもやろうとしてた事だけど」
不敵な笑みを浮かべる太宰
『な、何するんですか?」
僕は一歩後ろに下がる
「野球拳♡」
『あ、僕帰りまーす』
と振りながら、靴を履こうとすると
「逃がさないよ?」
と言ってお姫様抱っこでリビングに連れて行かれる
リビングに着きソファに座らされる
『にゃぁ…』
「じゃ、やろうね?」
あ、これもう逃げ切れねぇわ
『ハァイ…』