第4章 君と居たいだけなんだ〈中原中也〉
紅葉「成程のう、それで、ルアは中也の家に泊まったのかえ?」
『泊まった』
紅葉「答えるのが早いのう笑笑」
『部屋別々にした』
紅葉「いつもは一緒に寝てるのか?」
『うん』
紅葉「ルアの気持ち分からぬでもないが…まぁ、云うとどっちも悪いのう」
『何でさ!中也の方が悪いでしょ?!』
紅葉「中也も人の物を食べたのは悪い、じゃが、人の冷蔵庫に何も言わず入れ。それで人のせいとはどういう事じゃ?」
『ウグッ…』
紅葉「早く謝って来ておくれ」
『嫌だよ』
紅葉「自分の気持ちに素直になりなされ」
『えー…』
紅葉「あーあ、中也、心配していたのにのう」
『…中也が?』
紅葉「そうじゃ、中也が携帯電話でのう、」
〈姐さん、ルアと喧嘩しちまって、どうやったら仲直りできますかね〉
紅葉「と来てのう、適当に謝ればいいんじゃないかのう?と送ったゆえ」
『……』