第2章 最悪なオフ

『貴方は…？』

？｢三船電子工業社長の三船 拓也って言います｣

『三船電子の社長さんでしたか。私は…』

三船｢言わなくても知ってるよ
一ノ瀬唯吹さん、雑誌とかで見るしな。｣

『そう言って頂けると嬉しい限りです
あれ、貴方は付けてないんですね…』

三船さんの胸元を見るとブラックスターを付けていなかった

三船｢こうゆうガキっぽいゲームのような事は嫌いでね｣

彼が喋ると毛利さん彼の言葉を聞き話に入ってくる

小五郎｢でも、付けてないと疑われますよ｣

三船｢しゃーねなぁ｣

胸ポケットからハンカチを取り出しブラックスターを嫌々な顔をして付けた

雄三｢えぇ、綾子さん来てないの？｣

園子｢うん、姉貴はちょっと｣

雄三｢そっかぁ、残念だなー｣

さすが鈴木財閥のパーティーね
綾子さんの婚約者の雄三さんやお金持ちの社長さんや息子さんが見渡す限りいっぱいいるわね…
モデルの私が居ていいのかなって思っていたけれどちゃっかり私も話しかけられるなんて思ってもいなかった。
それにしても

『蘭ちゃん遅いね』

園子｢きっと何処かで迷ってるのよ
蘭って方向音痴だから｣

？｢どうせ方向音痴ですよ！｣

園子｢あ、蘭
そこに居たの〜｣

『あ、蘭ちゃん無事でよかった』

蘭ちゃんに声をかけると同時に壇上へ1人の男性がマイクを持って喋りだした

？｢え〜、警視庁の茶木です。もう耳にされた方も居られると思いますがあの忌々しい悪党がどうやら本船に侵入したようです。
ご存知の通り奴は変装の達人。成りすます相手の事を予め調べあげ顔はおろか声や性格まで完全に模写してしまう常識では計り知れない悪才の持ち主です。もしかしたら既に奴はあなた方の中に混ざっているのかも知れません。本来なら一人一人入念に調べあげる所ですが今回はそんな無粋な真似は避けましょう。合言葉です。そばに居る方とペアを組んで2人だけの合言葉を決めてください｣

合言葉ね、もしもうこの中に紛れ込んでたら合言葉も意味無いと思うけど大丈夫なのかしら。

小五郎｢なるほど〜、そうすりゃ奴は次から次へ変装が出来なくなり警察としても不審人物を特定できるって訳か｣

毛利さんが丁寧に説明してくれたけどその考えもあるのね
さすが有名な探偵さんね
私は園子ちゃんとかなペアは