第6章 彼女
撮影日から数週間経った放課後の事。いつもの様に青子をマジックでからかい、下着を見て追いかけられていた。
青子「バ快斗待て〜!!!!」
『パンツ見たくらいでそんな怒んなよ!青子!!』
校門を通り過ぎた瞬間、誰かに腕を捕まえられたせいで転んでしまった
『誰だよ!いってーな!』
青子「快斗大丈夫!?」
腕を掴んできた犯人を見るとサングラスをかけて申し訳なさそうに慌てている女性だった。
一ノ瀬「黒羽くん、ごめん!いきなり腕掴んじゃって…
まさか転ぶだなんて思わなかったから。立てれる?」
誰かわからない女性が俺に手を差し伸べてくれる。
彼女の手を取り立ち上がる
この人何で俺の名前知ってんだ?でも、この声聞いた事がある。
もしかして…
『その声って唯吹さん?』
正解と言いながら彼女はサングラスを外す。
青子「何で唯吹ちゃんが!快斗に何か用なんですか?」
一ノ瀬「そうなの、用があって」
鞄から何かを取りだして俺の目の前に差し出してきた
一ノ瀬「写真集出来てマネージャーが彼氏役してくれた男の子に渡せって言われて、それで来たんだけど…後」
俺が受け取る前に青子が写真集を奪い取り先に見出し始める
青子「表紙の唯吹ちゃん可愛い!女子高生に見えちゃうね!ん?この付箋ついてるページ何だろ?」
付箋が付いてるページを見た瞬間青子は頬を赤らめて勢いよく写真集を閉じた。
こいつは何顔赤くなってんだ?俺も気になるし見てみるか。
青子から写真集を奪い、付箋が付いてあるページを見るとそこには唯吹さんが俺膝の上に跨って抱きしめ合っている写真だった。それを見て自分の頬が赤くなるのを感じ、青子と同様に勢いよく写真集を閉じた。
一ノ瀬「黒羽くんごめんね。まさか写真が載るって思ってなくて…
怒ってるよね。黒羽くんごめんね…」
申し訳なさそうな顔をして謝ってくる。
『怒ってるわけじゃなくて!ただ…』
一ノ瀬「ただ?」
恥ずかしくてと顔が赤いのがバレないように俯きながら言う。
一ノ瀬「か、可愛い…」
『か、可愛いって何だよ!』