第6章 彼女
一ノ瀬「だから言ったでしょ…私も赤くなっちゃうって」
言い終わると恥ずかしいのか顔を下に向けた
「コラ。下向いたらだめでしょ?」
その言葉にイラついたのか声の主を睨み始めたと思ったら余裕そうな顔が戻って俺に顔を近付けはじめた。
教室の所々がザワついているがそんなのが気にならないくらい先程の赤らめていた彼女の顔が頭から離れない。
俺どうしちまったんだ…
あんな顔反則すぎんだろ。
満足したような声がカメラマンから聞こえ俺の彼氏役は終わった。彼女は離れて黒板の方に歩いていった。
青子「唯吹ちゃん大胆だったね…!見てるこっちまで赤くなっちゃったよ〜」
『あ〜、そうだったな。』
青子「何よ、その返事!」
『うっせーな。何で青子が赤くなんだよ!』
青子「べっ別にいいでしょ!」
そう言いながら青子は顔を赤くしてむくれている。
何なんだ?こいつは。
視線を前に向けると背中をカメラマンに背中を押されて教卓の前に立っている。何をするのか見ていると教卓の上に寝っ転がりはじめた。
うっひょ〜…!太ももえろ過ぎねぇか?
あの太ももがさっきまで俺の膝跨いでたのかよ。
指示を出されたのか片足を教卓にのせる
のせた瞬間スカートがはだけて下着が見えそうになっている。
いや、あれは前の席からは完璧に見えているだろう。少しでも覗けば完璧に見える。前の席の奴が見て呟いたのか男子が黒と騒ぎだした。
俺も見てぇ…!!
青子「快斗へんたーい。」
『何がだよ!』
青子「顔に俺も見たいって書いてあるわよ」
『そんな事別に思ってねーよ…』
青子「小声になった!絶対思ってる!」
『はいはい!思っちゃわりーかよ。男のロマンなんだぞ!』
青子「あんたはいっつも女子のスカート捲ってるんだからいいじゃない!」
『それはそれ。これはこれだ!』
青子「バ快斗…!」
またいつもの様に青子と言い合っていると休憩に入り始めた
休憩になった瞬間にお姉さんは教室から出ていく。
桃井「唯吹ちゃんが撮影してるってのに…
夫婦喧嘩やめなよねぇ」
青子「だ、誰が!」
『こいつと夫婦なんてごめんだぜ!』
桃井「はいはい。快斗くんがまさか彼氏役しちゃうなんてね」
青子「近くにいたからってだけよ」
『何でおめぇが答えんだよ!』
青子「ほんとの事でしょ〜!」