第6章 彼女
一ノ瀬「授業の中断もして騒ぎを起こしてしまい申し訳ございません。」
紺野「い、いえ!頭を下げて謝ってくれなくても大丈夫です
私が名前を叫んだのが発端ですし…」
紺野に向いていた体を俺たちの方に向き、人差し指を口の前で立てる
一ノ瀬「他のクラスの迷惑にもなっちゃうし騒がないでくれた方が私は嬉しいな。私が今ここにいる事はこのクラスだけの秘密にしてほしいんだけど、だめかな?」
辺りは段々静かになっていく
やっと本題に入るのかまた紺野の方に体を向け直した
一ノ瀬「紺野先生にお願いがあり校長先生と今こうして来たのですが
そのお願いが…」
校長「光栄な事にですね
唯吹さんの写真集で撮影される場所が我が江古田高校で撮影がしたいとお願いされたんです!」
紺野「そ、それで何故今ここに…」
校長「1週間後撮影を行われるんですが撮影する際授業中に撮影したいと要望があり、紺野先生が行うこのクラスの授業中に出来ないかと思いましてですね」
一ノ瀬「それで、その際自習時間にして頂くことは可能でしょうか?
迷惑でしたら断っていただいても大丈夫なので!」
紺野「撮影される時私は写ったり…」
一ノ瀬「後ろ姿は多少うつったりしちゃうかも知れないです…」
紺野「是非!!」
は!?!?!!いいのかよ!つーか、是非って…
一ノ瀬「え、あ!!いいんですか?!」
紺野「光栄です!」
一ノ瀬「ありがとうございます!」
紺野「私が唯吹さんの写真集に写れるなんて…」
一ノ瀬「あ、あはは…
生徒さん達は大丈夫ですか?」
他のクラスのやつらは大丈夫ですと言わんばかりの目で彼女を見ている。いいタイミングで彼女の携帯が鳴りだした
一ノ瀬「あ、すみません。
出ても大丈夫ですか?」
校長「大丈夫ですよぉ」
青子「すごいね!!まさかうちの学校が写真集の撮影場所だなんて!しかも!このクラスで!!なんて!」
『うるせーな。オメェは落ち着けってんだ!』
青子「これが落ち着いていられる訳ないじゃない!!
もう夢みたい。一ノ瀬唯吹ちゃんを間近で見れるのも撮影する時私達がいるなんて!」
『あー、そうだなそうだな』
青子「快斗…まさか興味ないの!?」