第4章 ポーカーフェイス
恥ずかしくてと俯きながら言ってきた
不意にも彼が可愛かった
『か、可愛い…』
黒羽「か、可愛いって何だよ!」
『つい可愛いって思っちゃって…無断で載せてごめんね。
私も載るなんて思ってなくて。写真集受け取りたくなかったら受け取らなくてもいいからね。青子ちゃんもごめんね、こんな写真見せちゃって。実際に青子ちゃん見てるけど写真で見ると違う恥ずかしさがあるよね』
青子ちゃんにも謝ると手を大きく振りながら大丈夫です!と顔を赤らめて言ってきたが顔が赤いせいで説得力にかける。
受け取ってくれなさそうなので私は写真集を黒羽くんの手から取り自分の鞄に入れようとした時
黒羽「何で奪うんだよ。俺、貰います」
『え、あ、どうぞっ』
写真集受け取ってくれるとは思わなかった
マネージャーが言う通り彼は受け取ってくれた。喜んでいるのかはわからないが、鞄に入れようとしていた写真集を黒羽くんに渡した。少し頬を赤らめながら写真集を受け取り自分のスクールバッグの中へと入れていった
『受け取ってくれてよかった
ありがとう、黒羽くん』
黒羽「少しの間俺が彼氏役してたんだから俺が貰うなんて当然でしょ?」
『そうだね…私の彼氏役だった人に渡して当然だよね』
青子「青子も唯吹ちゃんの欲しかったなぁ〜」
『あげるあげる!持ってくるよ』
青子「いいんですか!?」
『撮影に協力してくれたしあげるよ
いつ渡そうかな…』
青子「青子はいつでも大丈夫です!」
そうだなと思いながら私は取り出したスケジュール帳と睨めっこをする
金曜日、午前中までだから渡すならこの日かな。
『今週の金曜日は大丈夫?
午後からオフなんだよね、放課後また来るから』
青子「わかりました!
ありがとうございます!」
本物の女子高生の笑顔輝きすぎじゃない?
青子「行き違いになったら嫌なんでもしよかったら連絡先とか?」
『いいよ、これ私のQRコードね』
QRを見せ青子ちゃんが登録してくれた
『写真集渡せたし私はこれで。また金曜日ね』
2人に手を振り別れた。家に着くなり私は
黒羽くんの連絡先も交換しとけばよかった、失敗した。ってまた何考えてるのよ。マネージャーが言ってたなりたいんだと言っていた言葉を思い出した。あの人の言う通り、私は彼の事を知りたいのかも。金曜日もし会えたら聞いてみようかな…
