第3章 創られた青春
黒羽「だからって俺の手にキスなんか…」
小声で私に言ってくる
その反応が少し可愛らしく思えた
カメラマン「スタッフちゃん達高校時代恋人と教室でどう過ごしてた〜?」
スタッフ「私は彼氏の事大好き過ぎて膝に座ったりしてましたよ!!」
カメラマン「何それ、えっろ!!!」
『教室でそんな事出来るなんて大胆ですね』
スタッフ「ほら、恋は盲目っていうじゃない!他の目何て気にしなかったなぁ」
カメラマン「唯吹ちゃんもやってみよ!!!」
『そんな事初対面の男性に出来ませんよ!しかも高校生だし…』
カメラマン「いい案だと思ったんだけどなぁ」
カメラマンが諦めてくれたと安心したのも一瞬の出来事だった
マネ「いいねぇ、それ」
『なっ!!』
いつの間にか戻ってきたマネージャーがカメラマンに言う
嘘でしょ、この人。何かの聞き間違え?
『皆が良くても黒羽くんは嫌だと思うんですけど?』
焦りながら黒羽くんの顔を見ると私が膝の上に座っているのを想像したのか先程より顔を赤らめて鼻の下が伸びていた
エロガキと少し呟いて黒羽くんの顔をじーっと見つめていると目線に気付き咳払いをする
黒羽「顔が写らないなら俺やってもいいですよ?お姉さん」
私が手にキスしただけで照れてた男の子が口角を上げて意地悪そうな顔で言ってくる
マネ「ほら、彼もこう言ってるしいいんじゃない?」
ため息をこぼして席を立ち、黒羽くんの膝に跨って座る
カメラマン「唯吹ちゃんは恋人の膝に座る時は顔を向き合って座るんだぁ。いやー、いい事知れたな〜」
『え、?違いました?』
マネ「僕達と思ってたのと違ったな〜と思ってねぇ
でも、いいんじゃない?恋人っぽいし!!」
横を向いていた顔を正面に向けると黒羽くんとの顔の距離が思っていたより近かった
彼も対面の形で座られると思っていなかったみたいで意地悪そうな顔だったのが目を見開き驚いた顔をしていた
生徒「快斗ずりぃー!!俺も唯吹ちゃんに座ってもらいてぇ!!」
生徒「何だよ、あの唯吹ちゃんの座り方!えろ過ぎだろ!」