第3章 創られた青春
職員室のドアを閉める時職員室に居た教師達が私に気付き目を開かせて口をパクパクしていた
騒ぎになったら困るから私は頭を下げ校長と一緒に2年B組に足を運んだ
校長「しっかり授業に励んでいますね〜」
そんな励んでいる所に私は今お邪魔するのか…
気が引けるなぁ。
校長はノックをすると教室にズカズカと入っていた
?「こ、校長先生!」
いきなり現れた校長先生に皆驚いている
校長「紺野先生に頼みがありましてねぇ」
紺野「は、はい」
校長先生は私の目を見てこちらへどうぞと訴えかけている
首を振りたいのを我慢して下を向きながら教室に入って行く
いきなり入った校長に続き変な女が教室に入ってきた事で生徒達はざわめきを隠せないでいた
『授業中ほんとに申し訳ございません。
校長先生が言っている頼みとはですね、私の私情で…』
いつまでも下を向いてる訳にもいかず私は意をけして顔を上げる
紺野「あ、あなたは!!!一ノ瀬唯吹!!??!」
名前を叫ばれ生徒達も私の正体に気付いていく
生徒「嘘!!!一ノ瀬唯吹ってあの?!」
生徒「雑誌で見るより可愛すぎ!」
生徒「何でここにいんだ?!」
私が騒ぎにしないようにしていたのにあっという間に騒ぎになっていく
ため息をつきたいのを我慢した
『授業の中断もして騒ぎを起こしてしまい申し訳ございません。』
紺野「い、いえ!頭を下げて謝ってくれなくても大丈夫です
私が名前を叫んだのが発端ですし…」
生徒達の方へ向き私は自分の口元に人差し指を立てる
『他のクラスの迷惑にもなっちゃうし騒がないでくれた方が私は嬉しいな。私が今ここにいる事はこのクラスだけの秘密にしてほしいんだけど、だめかな?』
お願いが通じたのかわからないが少しずつ静寂が戻っていく
よ、よかった。
『紺野先生にお願いがあり校長先生と今こうして来たのですが
そのお願いが…』
横目で校長先生を見ると気付いたのか話し始める
校長「光栄な事にですね
唯吹さんの写真集で撮影される場所が我が江古田高校で撮影がしたいとお願いされたんです!」
紺野「そ、それで何故今ここに…」