第3章 創られた青春
午前中の仕事を終えマネージャーの車で
これから撮影の許可取りに行く江古田高校の近くへと降ろしてもらった
何で私が許可を取りになんか。
断れなかった私も悪いし行くしかないかぁ。
今行ったらお昼休みだよね、周りに騒がれないようにしなきゃ
先生方に迷惑かけちゃうし
サングラス鞄に入れといてよかった
サングラスをかけ私は江古田高校に足を踏み入れた
許可取りに来たのはいいけどアポとってるのかな、あの人は。
取ってなかったら許可取る前に学校に入れないよね。
不安になり私は腕を組み玄関前でウロウロしていると
?「あの、どうかしました?」
私を見かけ、声をかけてきたのは江古田高校の女子生徒が声をかけてくれた
『え、あ!私は怪しいものでは無くてですね!!』
完璧怪しい人が言うセリフだ。
女の子は変な目で私を見る
?「青子〜、何してんだァ?」
?「快斗!玄関前に女の人がいるんだけど…」
青子と言う女の子の肩から覗き込み
こちらに顔を向ける男子学生がいた
『ここの校長に用があってですね!
アポを取ってるのか取ってないのかわからなくて…』
青子?「な、なんだぁ。本当に怪しい人かと思っちゃいました!
職員玄関の方から入って事務員さんに聞いたら大丈夫だと思いますよ!」
『あ、そっか…
ありがとうございます!』
お礼を言い、職員玄関の方に向かった
アポは取っていたみたいで不安がっていた私が馬鹿だったのかと思うほどすんなり案内してくれた
事務員「こちらが校長室です」
『案内ありがとうございます』
サングラスを外しお礼を言うと怪しそうにしていた態度が消えていく
事務員「いえ、私はこれで」
何か1人になった途端緊張してきた
あのマネージャー本当にぶん殴ってやりたい気分。
忘れていた怒りを思い出し校長室へノックをし部屋に入った
『失礼します
私一ノ瀬唯吹と言います。』
校長「いや〜、待ってました!
私の孫が一ノ瀬唯吹さんのファンでして!!
もしよかったらサインを…」
私の手を握るなりサインを求めてきた
『勿論、サインしますよ!』
渡された色紙にサインを書き校長先生へと渡した