第2章 最悪なオフ
茶木「皆さん!落ち着いて!落ち着いてください!」
お客さんが一斉に走り出していくと朋子さんに当たり倒れる
『朋子さん!』
駆け寄ろうとした時には蘭ちゃんが朋子さんの肩に手を置いていた
園子「ママ!」
蘭「大丈夫ですか?」
朋子「え、えぇ。ありがとう、蘭ちゃん」
朋子さんの前に座り込むとブラックスターがなくなっていた。
『朋子さん真珠が!』
朋子さんは急いで胸元を見て確認した
朋子「きゃあぁぁぁ!!!!キッドよ!キッドにブラックスターを盗まれましたわ!」
中森「なにぃ!!!じゃ奥さん付けていたのが本物のブラックスター!」
中森警部が言い終わると刑事さん達がおさえつけていたドアは開かれお客さん達が逃げていく
刑事「警部!3、40人ほど出ていったようです!」
中森「その中にキッドがいるぞ!捕まえるんだ!」
あんな短時間で真珠を盗める人なんて…まさか
そう思い怪盗キッドが変装していると思う人物へ目を向けるとコナンくんが腕を引っ張り出ていく
私も追いかけなきゃ!
園子「え!唯吹ちゃん?!」
『コナンくん達追いかけてくるね!園子ちゃん!』
2人を見失わないように走って追いかける
辿り着いたのは機械室だった
2人にバレないようにこっそりと私は物陰に隠れ、様子を伺う
コナンくんはサッカーボールをリフティングしながら話しているようだ
何かを話しているのはわかるけど少し遠くて聞こえない…
近づきたいけど、近付いた時に物音たてたりしたらバレちゃうし
そんな事を考えているとコナンくんはサッカーボールを機械室についていた電話の方に蹴った。
蹴る威力に驚き私は後退りした足が少し壁にあたり音が響いた
コナン「誰だ!」
大人びているコナンくんの声が聞こえ私は恐る恐る彼らの前に出る
『ごめんね、コナンくん…』
謝りながら出ていくと2人は驚いた顔で私を見てくる
『怪盗キッドが誰なのかわかったから、怪盗キッドの方に目を向けたらコナンくんと一緒に出ていくのが見えたから追いかけてきちゃった。』
コナン「唯吹姉ちゃん…」
ため息をついて私の名前を呼んでくる
謝りながら怪盗キッド…違う、蘭ちゃんへと変装している怪盗キッドの近くに足を止める