第2章 最悪なオフ
「キッドだ!」
「キッドが現れた!」
茶木「皆さん落ち着いて、合言葉を確認して下さい!
おい、中森くん。まさかもう取られとりゃせんだろうな!」
コナン「奴はまだ取っちゃいないし逃げていないよ
動揺させて自分のペースに巻き込もうとしているだけだ!
大丈夫、捕まえられるさ。奴は魔法使いじゃない。種も仕掛けもある人間なんだから」
『コナンくん?』
さっきはリストを見てただけって言っていたけど本当は気付いてる…?急に大人びた顔つきになったり不思議な子供…
コナンくんを見ているとこちらに気付き嘘だったかのように子供の顔に戻っていく
コナン「唯吹姉ちゃんさっきの続き教えて?」
『え、あ。続きね』
子供のような口調に戻って驚きを隠せないでいた
コナンくんの背に合うように屈みながら言葉を続ける
『朋子さんが手袋をしてブラックスターを取り出したからかな
指の油で触れたら光沢が失われるのを教えこまれたから…』
コナン「でも、唯吹姉ちゃんもハンカチで付けてたじゃない!」
『偽物ってわかってても万が一って事があるからね
真田さんがさっき月って言ったのを聞いて宝石言葉を思い出したのもあるかな』
言い終わるとコナンくんは意外だったのか目を点にして私を見ている
『コナンくんもそれを知っていてリスト見てたんでしょ?
嘘つきな子供ね』
私はコナンくん頬っぺをつっつくと
少しだけ頬を赤く染めあげていた
顔を赤らめているところは子供なんだけどなぁ
『ほんと不思議な子…
次嘘ついたら許さないからね』
そう言い残し私は立ち上がって、蘭ちゃん達の方に向かうと蘭ちゃんが胸元につけていた真珠がなくなっていた
『蘭ちゃん胸の真珠どこに落としたの?』
蘭「え、嘘…」
私が言って気付いたみたいで胸元を見る
辺りを見るとすぐそばを転がっていくのが見えた
蘭「あ、すみません!誰かその真珠拾って下さい!」
転がった先にいた男性が拾うとした時真珠から煙が出てき爆発した
客「し、真珠だ!真珠が爆発した!」
また真珠が床に落ちているのが目についた
目についた真珠達は蘭ちゃんが落とした真珠と同じように爆発していく
お客さん達は次々と胸元につけていた真珠を外して床に落としていく
パニックになり一斉にお客さんが走り出していく