第2章 最悪なオフ
コナンくんは呆れながらも怪盗キッドへと喋りかける
コナン「ビルの屋上で消えた時と同じ手は使わせねーよ
あの時お前が警察を呼んだのは俺へと当てつけじゃない。
ハンググライダーで今にも飛ぶかのように見せかけてあの閃光弾の中で素早く警官にふんし彼らの中へ紛れ姿を隠すため!」
こんなカッコイイセリフ言う時に私邪魔しちゃったのか…
申し訳なさが心にきちゃうなぁ。
コナン「それにこの場に人を呼ぶなんて野暮な真似はなしだぜ。
こっちはこの警戒の中たった1人で乗り込んできた犯罪の芸術家に敬意を評してサシの勝負をさっきまで仕掛けてやったんだからよう」
『敬意を表さないで私が追いかけてきたの本当にごめんね、コナンくん…』
申し訳なさそうにしているとコナンくんは苦笑いを浮かべていた
その苦笑い結構心にくるなぁ。
キッド「参ったよ、降参だ。この真珠は諦める」
怪盗キッドは諦めたかのように声を蘭ちゃんではなく彼、本人の声へと変わった
キッド「奥さんに伝えといてくれ
パーティーを台無しにして悪かったって」
真珠をハンカチに包んだままコナンくんの方へ投げる
コナン「今更何を」
キッド「あ〜、そうそう
この服を借りて救命ボートに眠らせている女の子…早く行ってやらねぇと風邪ひいちまうぜ」
『え?』
怪盗キッドは服と胸の隙間から下着を覗かせた
キッド「俺は完璧主義者なんでね」
『女の敵…変態…』
後退りながらそう呟くとキッドは私の方へ向く
キッド「私は女性の敵でも変態でもありませんよ。可憐なお嬢さん?」
私の顎を持ち上げ怪盗キッドはそう言い終わると跪き私の手の甲へキスをしてきた
さ、さっきまでとキャラが違いすぎる…
『変態じゃないなら蘭ちゃんの下着とドレス返して下さい』
キッド「なら私はこれにて…!」
サングラスを目にかざし何かを下に投げる
投げた時光が視線を遮る
コナン「また閃光弾!」
光が消えた時には怪盗キッドはいなくなっていた
コナン「しまった!クソっ!逃がすか!」
『いなくなった…より!!コナンくん!蘭ちゃんの下着とドレス!』
コナン「あの野郎!覚えてろよっ!」
私は蘭ちゃんの下着とドレスを手に取りコナンくんと救命ボートへ急ぐ。
3人の男性が救命ボートの所で蘭ちゃんを出そうと抱き抱える