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呪術廻戦 〜生きた証 後編 〜

第2章 百鬼夜行



ーー今頃向こう、、新宿や高専はどうなっているんだろう…。


胸のざわつきは時間と共に増すばかり。




頭をよぎるのはーーーーーー







昨夜、夏油さんは私を呼び出した。

皆が寝静まった夜、広い部屋に2人きり。



「夜中にすまないね。に折り入って頼みがあるんだ。」


『頼み、、、ですか?』


「あぁ。君にしか頼めない。」


そう言うと、夏油さんは優しく微笑んで私の頭を撫でた。



「ーーー明日、は前線に出ないで欲しいんだ。」


『・・・え?でもさっき、私はラルウさんと一緒に京都を任された筈ですが…』



数時間前の最終確認で、真奈美さんから明日の配置について話があったが、私とラルウさんは京都。残り全員は新宿に、という指示だったはず。



「さすがに高専、悟を相手にタダで済むとは思ってない。
策は立ててあるが、こちらもかなりの痛手を負うのは目に見えているからね。
には私の大事な家族を守って欲しいんだよ。」



"五条先生を相手にする"

その言葉に胸がざわつく。


『ーーーー、、』


目線を泳がせ、言葉に詰まるっていると夏油さんはフッと眉を下げた。



「京都はカモフラージュだからラルウ1人と呪霊を暴れさせておくだけで充分時間は稼げる。 
には負傷した家族の処置をして欲しい。
これは反転術式を使える君にしか頼めない。
特に悟の足止めをするミゲルは五体満足じゃ帰って来ないかもしれないからね。」


『え、、、それは流石に無理ですよ、、、』


「うん、そうならない事を祈ろう。」



悪戯っぽく笑う夏油さんに、今回の事で気になっていた事を聞いてみる。



『処置をするなら私を新宿に配置した方が良いのでは?
明らかに新宿の方が混戦するでしょうし…。
・・・それとも、私があちら側に寝返ると思ってますか…?』


少しだけ交戦的な目で見上げる。

ほんの一瞬、夏油さんの眉がピクリと動いた。
けどその表情はすぐにいつもの余裕のある笑みに変わり、



「フッ、まだ子供だと思っていたが…困ったね。
そんな顔をするようになったとは。」



夏油さんが一歩、二歩、、と私に近づくとそっと私を抱きしめた。



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