第5章 ただいま。
一方その頃…
〜地下通信室〜
「急に呼び出して何ですかー?
僕暇じゃないんで手短にお願いしますよ?」
"を連れ戻したようだが?
手を汚さなかったとはいえ、呪詛師らと行動を共にしていたんだ。
易々と受け入れて大丈夫なのか?"
"そーだぞ、何かあったらどう責任とるつもりだ⁉︎"
"そもそも彼女はスパイかもしれんぞ?
そんなヤツを受け入れるなんて危険すぎる‼︎"
一方的に悪態を吐く年寄り達の声に、五条は心底胸糞が悪くなった。
「ーーーあのねぇ、、アンタら今の状況、分かってんの?
特級呪霊がゴロゴロ現れ、ここの結界だって破られた。
忌庫からは九相図や宿儺の指が奪われ、未だその目的は不明。
心配するトコ違うでしょ?」
"それとこれはまた話しが違うではないか!
今はという不安要素を排除した方が良いんじゃないかと言っとるんだ!"
"また問題を起こしてからでは遅いんだぞ⁈"
五条はチッと舌打ちし、苛立ちを露わにした。
「全く、話しが通じない連中で困るよ。
に不安要素?んなモンある訳ないだろ。
今まで彼女が何を見て来て何を背負ってんのかお前らに分かるか?
彼女の事を知りもしないでこれ以上ふざけた事抜かすなよ?」
"ごっ、五条っ‼︎口の聞き方に気をつけんかっ‼︎
おいっ!まだ話しは終わっとらんぞ⁉︎"
「僕、忙しいって言いましたよね?
こんなくだらない話で呼び出したんならもう失礼しますよ。」
ペロッと舌を出し、片手をヒラヒラとさせ五条は通信室を後にした。
「はぁ…これだから上の連中は。
あぁはなりたくないね。」
さて…。
どうしたものか。
階段を上がり、外へと通じる扉を開ける。