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呪術廻戦 〜生きた証 後編 〜

第5章 ただいま。



すでに西の空は夕焼けに染まっていた。


「ーーー不安要素、ね…。」


歌姫からの情報によると内通者は2人以上。
そのうち1人は学長以上の上層部。


どこで情報が漏れるか分からない以上、出来る事ならの存在は上には知られたく無かった。

けど、今に一番必要なのは仲間だ。
彼らが彼女を強くし、その存在が生きがいになるだろう。

ーーーーもう二度と引き離さないよう。




「・・・仲間、か。その点は傑より恵まれてるかもね。」


自嘲気味な笑みを浮かべながら親友の最期の言葉を思い出す。


託された親友の想いーーーー。



「ーーー守ってみせるさ。」



こんな混沌とした世界でも心の底から笑えるよう…


彼女の笑顔を。





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