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呪術廻戦 〜生きた証 後編 〜

第5章 ただいま。




学長への挨拶を終えた私は、小さな荷物を抱え寮へと足を進める。


高専を離れて1年近く経つというのに、私がいつ戻って来ても良いように部屋はそのままにしておいてくれたらしい。

それが何だか嬉しくて自然と顔が綻んでしまう。


ワクワクと緊張で胸が高鳴る中、隣を歩く五条先生をチラッと見上げると、ニンマリと口に弧を描いている。


ーーーーこの顔は…何かを企んでいる時の顔では、、、

嫌な予感を抱えながら寮の中を歩いていると、



『・・・?先生、、部屋は上の階ですよね?』


五条先生は階段を上がらずに横を通り過ぎて行く。


「うん、部屋はね。
その前に、やるでしょ?サプライズ‼︎」


パチンッとウィンクをする先生に、私は顔を引き攣らせた。


やっぱり、、、嫌な予感が的中した…。


「チョットチョット〜!
そんな不安そうな顔しなくても大丈夫〜♡
僕の言う通りに話しを進めればすぐに今の1年ともすぐに打ちとけられるから〜♡」


『は、はぁ、、、』


どうやら私と今の1年生の仲をとりもってくれるらしい…。

ていうのは表向きで、実際は先生が単純に楽しみたいだけなんだろうけど…。


正直乗り気はしないけど…1年生と仲良くなるチャンスかもしれない、と思い私は渋々頷いた。





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