第6章 気になる彼の形と私の色
「は? 最終的には中身だろ。 若くても歳上でも、合わねえもんは合わねえし」
「外見は気にしない?」
「気にし過ぎるタチなら、元幼児のオマエとは付き合ってねえなあ……ああ、そうだ」
「わわっ…!?」
タクマさんが腰をあげ昨晩のようにまたベッドの上にのぼってきたが、今度は私を自分の膝の上によいしょと横抱きに乗っけた。
な、なんだろう。
しばらくと考えたのち、はっと思い付いた。
「……あっ! 昨晩の続き?」
「違うし。 なんでまた嬉しそうなんだよ」
だってあれまだ、中途半端だったよね。
直接触ってないよね?
そう言いながら期待して体を寄せる私を、どこか胡散臭そうな目で見てくる。
「じゃ、なあに?」
「他の奴に触られたのが気に食わない。 だから今日はオレの番」
彼が私のキャミワンピの胸元のボタンを外そうとしてくる。
少し考えて、どうやら今朝方家庭教師先であったことを詳しく伝えたことが原因だと察した。
「あっ……あれは全然違うよ」
「違う?」
「全然種類が違うんだから、タクマさんがそう思う必要なんてないってことだよ。 だって私、基本的に触られるの嫌いだし。 男の人って苦手だし。 そういうのもあって女子大なんだし」
そう言いながら彼の手を両手で握るも、こちらの話を聞いてないのかプツ、プツとはだけてく私の胸元から下着がのぞく。
「……意味がよく分かんねんだけど」