乙女のしとやかさ【宇髄天元】【鬼滅の刃】R18♡あり
第8章 芽生え
正直、煉獄に
もも が俺の授業が勉強になったと言っていた、
と聞かされた時には
顔がニヤけるのをこらえるのに必死だった。
素直に嬉しかった。あいつの力に少しでもなれたんじゃねぇかなと思った。
それに、あんなセクハラ紛いな発言はしたものの俺の事をもも が嫌ってないということが分かり安心した。
でも、まさかバレてるとはなぁ
……………………
煉獄「宇髄!!!」
宇髄「ん?」
煉獄 「気になるのか?」
煉獄にさっきと全く同じ質問をされた。
煉獄の目を見ると、先程とは違って
ひどく優しい、愛しげな目をしていた。
まるでもう俺の本心を分かっていて、
それを肯定してやるという風な目だ。
やっぱり煉獄には適わねぇな
宇髄「なんで分かった?」
煉獄「答える時に間があった。それと」
煉獄か俺を指さす
煉獄「君は嘘をつく時、手を首の後ろに当てる癖がある」
宇髄「??!!」
全く気づかなかった、いつもの癖が出ていたことに。 気を張るような相手だと癖が出ないよう用心深いが、昔からの付き合いで信頼してる相手ともなると気が緩んでいたようだ。
煉獄「珍しいな!君から誰かを好くのは」
宇髄「ああ、俺も派手に驚いてる」
煉獄「君のことはもちろん応援する!!
ただし、」
煉獄は一瞬真剣な顔になって続けた。
煉獄「彼女に気持ちを伝えるのは実習を終えてからにして貰えないだろうか?
指導教員としてこの実習期間は教員としての実習に集中させたい。
それに実習生は俺達現場の人間にとってはまだ生徒だ。生徒に手を出すことは了承できない。」
宇髄「俺もそこまでバカじゃねぇよ。
実習が終わるまでは気持ちは伝えない。
約束する。だが、あいつが傷ついたり、悲しむようなことだけは許せねぇ。それは分かってくれるか??」
煉獄の目を見て真剣に伝える。
ふっと、煉獄の表情が真剣なものから、
優しい穏やかになものに変わった。
煉獄「うむ、君ならそう言うと思っていた。」
宇髄「さすがは煉獄だな、お前には適わねぇわ」
煉獄「俺だって君には適いはしない!」
俺と煉獄は笑い合った。
ひとしきり笑ったあと
宇髄「煉獄、ありがとな」
煉獄「礼には及ばない!!」