第6章 #6 移り変わる心境
変わらぬ日常。を送っていた時突如として変わった姿
運命とはいかに残酷か思い知らされる
「長期の任務がありまして、硝子さんのところに少し預かって貰います」
その七海の一言で花霞は家入の所にいた
「んー多分数日で帰ってくるから安心しな久しぶりに五条とも会えるんじゃない?」
この2年間で余程五条のことが気に入ったのかそのワードを聞くと二パッと笑顔になる花霞
そんな花霞を見て家入はフッと鼻で笑った
「まったく、あんなクズのどこがいいのかねぇ」
何を言ってるのか分からない、という顔をした花霞がこてん、と首を傾げると家入はそっと頭を撫でる
遊ばれているのかと勘違いした花霞はもっともっと、とじゃれるようにすり着いた
まだ花霞は楽しいという感情しか知らない
そんな無邪気であどけない女の子
闇を見るのはもう少し先で、あの時の感情のズレが何かなんて知る由もなかった