第7章 大切に、、、
啄むような、触れるだけの口付けが続く。
「、、、んっ、、んっ、、、」
鈴音は息が苦しくなり、悲鳴嶼の唇が離れた時に、唇を薄く開けた。その隙間から、悲鳴嶼の舌が入り込む。
「、、、んんんっ、、ん〜っ、、んんっ、、、」
鈴音は驚いて、顔を離そうとしたが、いつの間にか悲鳴嶼の手が後頭部を押さえていて、離れられない。その間にも悲鳴嶼の舌は鈴音の口の中を縦横無尽に動き回る。歯列をなぞり、舌を吸われ、扱かれる。
「、、、ぷはっ、、はぁ、はぁ、はぁ、、、」
鈴音の背に柔らかい物が触れる。布団に押し倒されていた。
「、、、ひめ、じまさん、、、」
「、、、鈴音、いいだろうか?」
この先に進んでもいいか問われ、鈴音は小さく頷いた。頷いたのがわかったらしく、悲鳴嶼は、ふっ、と微笑むと、鈴音のおでこに口付けた。そのまま唇は下がっていき、鈴音の耳元をくすぐり、首筋に赤い痕を残す。
「、、、そこじゃみえちゃう、、、」
「それは困ったな。」
悲鳴嶼は、今度は鎖骨辺りまで唇を下げると、そこに痕を残した。
「ここならいいだろう。」
「、、はずかしい、、」
「君が、俺のもの、という証拠だ。」