第7章 5ページ目 体術の訓練。
「、どうして邪魔をするんだい?」
「え、いや邪魔っていうか…」
「いい子だから、早くそれ解いて」
「え、ええ…?」
いやだって、結界消したらわたしも攻撃に巻き込まれちゃうわけで。
え?そうなの?夏油くんはわたしごと攻撃しちゃうつもりなの?
「ははっ、ほーらな!は俺の味方なんだよ」
「えっ」
まってまって、べつに誰の味方とかじゃないからね。
嬉しそうに余計なこと言わないで五条くん!
「…そうなの?」
「えっ」
ちがう、ちがうからっ。
だから瞳孔かっぴらいて微笑まないで夏油くん!
うええん硝子ちゃあ…ん、が、いないっ…?
さっきまですぐそこに居た筈の硝子ちゃんは、影も形も煙も残っていなかった。素早い。
うああん懸命な判断っだけど、置いてくなんて酷いよぉ。
いや、元はといえば自分の油断がまいた種。
なんとか、なんとかするんだ!
「五条くん、あの、とりあえずお腹、離してくれないかな?」
「あ?……嫌だ。お前、一人で逃げる気だろ?絶対やだ」
なんて鋭い五条くん!ヤダとかそんなかわいい言葉もっと違うときに聞かせてよ。
泣きたい気持ちになりながら、お腹の上にある腕をぺちぺち叩く。
「逃げない、逃げないから。約束するから、離して?ね、お願い五条くん!」
「悟、が嫌がってるじゃないか。離してあげたらどうだ?」
「あ゛?べつに嫌がってねーだろ。なぁ、?」
「え、あ?いや、あの…」
「ほら、そんなに怯えて可哀想に」
「はぁ?お前に怯えてんだよ。こいついるのに躊躇なく攻撃してきたの誰だってお話、わかる?」
二人からの圧がすごい。
も、もう、いやだ…わたしを挟んでケンカなんかしやがって…
今だってお互いのことしか意識してないし、わたしのことなんてまるで眼中にない。
元はわたしのことから始まったとはいえ、そのわたしを無視してケンカとか…
ふ ざ け ん にゃあああ~~~~っっ!!!!