第5章 4ページ目 お花見わっしょい(2)
もうわたしを振り返ることなく、ぐんぐん先を歩いていく五条くんを小走りで追いかけて。
追いかけて、追いかけて、追いかけて。
やっぱり行きと同じく、二人揃って高専までマラソン状態だった。
五条くんて…体力おばけなの…?
そしてもちろん、わたしは息切れぜぇぜぇで地面と仲良しで。
「…おい、大丈夫か?死んじゃう?」
「…し、なな、い…けふっ…」
五条くん、心配するなら加減してぇ…。
見下ろして待っていてくれる五条くんを、ただ力なく見上げることしかできなかった。
あ。コンビニのお会計は五条くんがしてくれたよ!
さらっとスマート。
きゃあーー、いっけめぇーん!!
あざまぁーーっす!!
レジ横で小声で言ったら「うるせ」って、ぺしっと頭を叩かれました。
ごめんちゃい。