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【呪術廻戦】今日も明日も明後日も。【さしす組】

第4章 4ページ目 お花見わっしょい(1)




「私も気になるから、話してよ」


はーい、硝子ちゃん!


「最近さぁ、お勉強ばっかりでしょ。そりゃ必要だってことはわかってるんだけど…」


珍しくがんばってるから、疲れてきちゃったというか…。

気分があがらないのですよ。

はふ…と、またため息。


「だーっ!溜め息ばっか吐いてんじゃねぇよ、鬱陶しい!」

「あうっ…ごめんなしゃい」


五条くんのデコピンいちゃい。

二発目はご勘弁を…!!


「悟、騒がしいよ。じゃあ、なにか楽しいことをすればいいんじゃない?」

「……楽しいこと?うーん、楽しいこと…」


なんだろ?なにかあるかな?

うーん…頭がまじめになりすぎて、楽しいが浮かんでこない。

わーんっ、楽しい楽しい浮かんでこぉーい!

頭を両手で抱えてうんうんうなっていると、ぽふぽふと軽く肩を叩かれる。

ん、なぁーに?


「いいのあるじゃん」


ニヤっと笑って、硝子ちゃんは親指で外を指した。

ひらりと舞って見える小さな小さな花びら。


「桜」


さくら、サクラ、桜。

桜の花といえば…そこで楽しいなんてひとつしかない。


「なるほど、花見か」

「春らしくていいね」

「お花見ぃーーっ!」


楽しそうっ、お花見したいっ、みんなでっ。

飲んだり食べたり、桜を見上げて花びらを眺めて。

めいっぱい騒ぐの!

想像しただけでわくわくして、心臓がいそがしくなってくる。


「ふふっ、元気でたみたいだね」

「うんっ、ありがとう硝子ちゃん」


素敵なアイディアを出してくれた硝子ちゃんの腰に、座ったまま抱きついた。

ぎゅっと抱きしめ返されて、うれしさに頬がへにゃんとゆるむ。


「いつやる?今から?」

「まだ二限目だよ、悟。放課後でもいいだろ」

「買い出しがいるね、誰が行く?」

「わたし行きたい!近くのコンビニでいいよね?」

「なら五条か夏油どっちか、荷物持ちに連れていきな」

「わかったー!」

「おい、勝手に決めんな。行くけど」

「放課後なら、寮母さんにも知らせる必要があるな」


コンビニでなにを買うとか。

寮母さんにお願いしてお弁当を作ってもらおうとか。

夜蛾先生に許可がいるんじゃ?とか。

四人でわいわい言いながら、休憩時間はあっという間にすぎていく。

うふふ、放課後が楽しみだなぁ~。

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