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【呪術廻戦】今日も明日も明後日も。【さしす組】

第3章 3ページ目 お勉強!




わたしの机に顔を伏せてしまった五条くんの白い髪を、そーっと撫でる。

ふふふ、いつもながらふわふわだぁ。


「ねぇ、五条くん」

「……なに」


ちょっとだけ顔を上げた五条くんは、どこか拗ねたような顔だ。

ずれたサングラスの隙間から青い瞳が見える。

ふわぁ、間近で見るときれいさが違うなぁ。

きらきら、きらきら、星が瞬いてるみたい。


「おっと、つい見とれちゃった」

「なっ…」

「ごめんごめん。今度、わたしと一緒に勉強してくれる?」

「……は?」


気の抜けた声を出して、五条くんはぽかんと口を開ける。

勉強は好きじゃないし、難しいことはわからない。

頭をつかって考えるのも苦手だけど。

みんなと一緒に学生生活めいっぱい楽しみたい、から。


「ダメかなぁ?」


透き通るような青をじっと見つめる。

ぎゅっと五条くんの眉がゆがんで、口も大きなへの字みたいになった。

あ、やっぱりダメだったかな。

そう思ったのに。


「…どうせ一人じゃ、なにも分からないままだろ。仕方ねぇから、一緒に勉強してやるよ」

「えっ、いいの?」

「その代わり、ひとつ貸しな」

「うん!ありがとう五条くん!」


へへ、うれしいなぁー。


「っ…べつに、貸しだって言ってんだろ」


お礼を言ったらぷいっと横を向かれた。

おっと、嬉しくてヘラヘラしすぎたかな?


「よし、じゃあ放課後に集まるか。五条の部屋でいいよね?」

「え?」


ぽん、と右肩に硝子ちゃん。


「なら、私は飲み物でも用意しようか」

「ん?」


ぽん、と左肩に夏油くん。


「…しょうがねぇな。だったら課題なんてさっさと終わらせて、皆でゲームするぞ!」


口端をにんまり大きく上げて、青い目の光をきらきら揺らしながら五条くんが言う。

……え、あれ?

わたしの勉強は……?

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