• テキストサイズ

【呪術廻戦】今日も明日も明後日も。【さしす組】

第3章 3ページ目 お勉強!




しゅんとしていたら、目の前に現れたひとくちチョコ。

あ、甘いものぉおーー!!


「うわぁーい!ありがとう硝子ちゃん!」

「はい、あーん?」

「あーんむぐむぐ、あまぁーい」


硝子ちゃんのキレイな手からもらうチョコはおいしいなぁ。

んふふ。

しゅんとしたのも忘れて、にこにこしてしまう。


「あ、硝子。それもうひとつある?私もにあげたい」

「はいよ」

「ありがとう。はい、あーんして?」

「あーーん」


夏油くんのごつごつした手からもチョコをもらう。

もぐもぐもぐ、うんおいしい。


「…はぁ、お前なぁ」


五条くんのサングラスの隙間から、なんともいえないジト目が見える。


「餌付けされる小動物かよ」

「いちおう人間だよ」


そんなやり取りをして、ついでにチョコついてると教えられ唇をぺろりとなめる。

呆れ顔の五条くんにえへへと笑えば、もひとつ大きなため息をいただいた。

ごちそうさまです。


「しっかし、ここの計算とかも…途中から使う式違うのに、なんで答えが合ってるんだよ」


とんとん、と五条くんがわたしのノートに書かれた計算を指でたたく。

わぁ、五条くんは指も長いね!


「それがさぁ…答えは出るんだよ」

「いや、なんで?途中の計算式おかしいだろ。どっからこの数字を持ってきた?」


眉をひそめた五条くんが、鋭い目つきで突っ込んでくる。

う、うう…黒いサングラスがぎらっと光って見える。


「それは…えっとー……こっちの計算から」

「それは別の計算だろ。なんでそれを、こっちに入れてんだよ」

「ええー……でも、計算合うでしょう?」

「合ってるから聞いてんだろ。どうして式が違うのにちゃんと正解の数字と答えが出るんだよ?謎すぎ」

「ええー……なんとなく」

「なんとなく?なんとなくって…クソ、理解できねぇー」


そんなこと言われても…。

答えがふっと出てくるんだから、しょうがないよねぇ。


「ごめんねー、五条くん」


よしよし、むだに悩ませちゃったね。

わたしほとんど感覚で生きてるから、考えてもわかんないこと多いんだよ。

なんとなくは、なんとなくとしか言いようがない。

/ 95ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp