Smile Again ~君の笑顔をもう一度~【短編集】
第4章 ALCHIMISTE*鋼の錬金術師*エドワード・エルリック
エドワードside
俺達と#NAME1#が会ってから2ヶ月か…。
旅の目的が同じだから一緒に旅してんだけど…。
ア「とりあえずもう遅いからホテル探そう」
エ「ああ」
「そうだね」
ホテルは案外簡単に見つかり、チェックインできた。
#NAME1#は早々と眠り込んだ。
俺は#NAME1#のそばに座り、顔を眺めた。
整った顔立ち。
俺、こんな綺麗な奴を殴っちまったのかよ…。
ア「兄さん」
エ「アル」
ア「なにしてるの?」
エ「別に」
ア「嘘ばっかり。ずっと#NAME1#のこと見てるくせに」
エ「…知ってんなら聞くなよな」
ア「ごめんごめん。でも、綺麗だよね、#NAME1#。ウィンリィに似ててさ」
エ「あの機械オタクのどこが綺麗だよ」
ア「え?前にウィンリィをお嫁さんにするのはどっちだってケンカしたじゃん」
エ「はぁ!?俺そんなの覚えてねーぞ!?」
ア「結局2人まとめて振られたけどね」
エ「あ。あそ」
「…うっ…くぅっ…嫌…」
アエ「?」
「もう…ひとりは…嫌だ…」
俺は思わず#NAME1#の手を握った。
寝言だってわかってても…お前はひとりじゃないって…俺達がいるって…伝えたかった。
#NAME1#は、安心したように眠った。
アエ「…………」
ア「……兄さん」
エ「…なんだよ?」
ア「好きなんでしょ?#NAME1#」
エ「…ああ」
ア「応援するよ」
エ「そーか…」