第22章 似合わないもの【恋仲修行 〜三成目線〜】
〜翌朝〜
(うーー、お水……)
猛烈な喉の渇きを覚えて目が覚めた。
「っ、いたたた….」
頭がズキズキする。それに胸焼けが…
(あー昨日は飲み過ぎた……)
久しぶりの二日酔いの感覚…
チラッと隣を見れば信長様が寝ている。
(えっと…どうやって帰って来たっけ……?って、やばっ、着物っ!)
現代にいた時も、酔っ払って帰って来た時は服のままベッドにGO!だったから、きっと昨夜もそのまま…
(ヒャー、着物シワになっちゃう!)
さぞや酷いことになっているだろうと慌てて布団の中を覗くと…
(えっ、なんで……っ!?)
布団の中に見えたのは、何も身につけていない真っ裸の自分……と、信長様……
(これは…完全に事後だ……!)
視線を布団の中から周りに移せば、いつもの天主ではない見たことのないどこかの部屋で……
(ここは一体どこ……っ!)
「ヤバい、記憶かなり飛んでる……!」
確か昨夜は遊女屋でかなり飲んで、気付けば秀吉さんが帰るぞって言いに来てくれて、それから…
必死で記憶の糸を手繰り寄せると…
(ヤバい、ヤバすぎる!完全にやってしまった….!)
酔っ払っていたから断片的にしか思い出せないけど、その記憶がヤバすぎるっ!
(あわわわわっ……)
寝ている状態だけど腰が抜けそうな程やらかしてしまった私は、とりあえず喉の渇きを癒すべく、そして裸の状態を回避すべく布団からそっと出ようと動いた。