第30章 シークレットサンタ
「心配ありません。だって…」
後で考えれば、この時の私は頭のネジが全て飛んでいたと思う。
「私ももう。信長様が欲しくて仕方ありませんから」
メチャクチャに抱かれても良いと思う夜はそんなにない。けど、この夜は本当に信長様の思うままに抱かれたいと思ってしまった。
「っ……、」
私の言葉が予想外だったのか、信長様は一瞬目を見開き言葉を失ったけど、
「貴様ほどの女を俺は他に知らん」
次の瞬間にはクシャッと顔を崩して笑い、
「この世にただ一つの貴様からのぷれぜんと、しかと受け取った」
とびっきりの言葉と笑顔を私にくれた。
「っ、ぅっ、泣かせるのは禁止です」
「別の意味で啼かせるのは禁止ではなかろう?」
「えっ、あっ、んんっ!」
気を抜いていたら、収まりのつかないと言う乱暴なアレに体をこじ開けられた。
「あっ、ん…」
(本当だ、熱くて硬くて苦しい……!)
「伽耶」
「はっ、あ、信長様……」
「苦しいか」
私の顔に手を当て、熱のこもった目と声が私を気遣ってくれる。
「っ大丈夫です」
撫でられ焦らされ続けた体は、苦しくてもちゃんと信長様を呑み込んで行く。
「あっ、…っ、はっ、」
こじ開けられていく苦しさと同時に快楽も押し寄せる。
「んっ、信長様っ…」
「伽耶、これだけでイクなよ?」
「んっ、無理っ、あっ、んんっ!」
信長様の肩を掴んで耐えたけれど、奥を突かれれば簡単に飲み込まれてしまう。
「っ、……イクなと言うに、このぷれぜんとは言うことを聞かぬ」
言葉とは裏腹に、信長様は本当に楽しそうに私を見る。
「っ、イジワル、」
「何か言ったか?」
ズンっ!
「ひやぁっん!やっ、まだ動いちゃダメっ!」
「ふっ、言ったであろう。”ぷれぜんと”は大人しく身を委ねていろと」
「やっ、むりっ、あっ、あん、ああっ、」
「伽耶」
「あっ、…ん、ん、っは、あっ、」
「知っておるか、貴様は口づけながら突かれると良く締まる」
喘ぐ私の耳元で、信長様は艶っぽく囁き耳朶を食む。
「あっ、ん、知らなっ、あっ、」
「遠慮はいらん、今宵は存分に俺に溺れよ」
ガシッと、大きな手が私の腰を掴み欲望を深く突き刺し、
「ああっっ!!」
私たちのクリスマスナイトは欲望のままに過ぎて行った。