第3章 梅の巻
「おまえ、声も女みてえだな!
―――もっと啼けや。」
男の手は更に春鶯の敏感な所に回る。
「……うっ………あぁっ……」
「イイ反応だな。堪らねえ!」
そう言うと男は既に引き出していた自分のモノをいきなり突っ込んだよ!
「ぎゃあっ!!………あっ!……」
「苦しいか?苦しそうな顔もまた唆るなあ!」
「頭ァ?ズルいですよ、自分ばっかし。」
「ヘヘ……悪いな、次回すからよ。その間……ほれ穴はココだけじゃないだろう?」
頭(かしら)と呼ばれた男は後ろから春鶯の髪を掴んで上向かせた。
「さすが頭!」
別の男は、頭を引っ張られて無理矢理半開きになった春鶯の口の中にやおらブツを突っ込んできたね!
「んふぅっ!こりゃ堪らねえ……」
「なんだそっちもキモチ良さそうじゃねえか!?後で替われ!」
「二人とも早く俺にもサシてくれよう〜」
こうして3人の人夫たちに代わる代わる虐げられた春鶯は遂に簀子の上に突っ伏してピクリとも動かなくなってしまったよ………
「ちょっと!返してよ!あたいの手巾!
使用人が盗人ならその主人も盗人なのね!」
手にした手巾を乙にひったくられた葛葉はぎゃあぎゃあ喚いている。
「……コレ、本当にあんたの手巾なの?」
「当たり前じゃない!」
「あんたさっき『桜の花の手巾』て言ったわよねえ。」
「ええ、そうよ!」
言い切った葛葉の鼻先に乙は手の中の手巾を拡げて見せた。
「コレ、どう見ても『梅の花』の刺繍なんだけど?」
―――――乙の言うとおりだね、葛葉の『桜の花の手巾』は洗濯場から飛ばされてきたのか数日前から私の腕にひっかかってるのがそうじゃないかい?
「!」
モノも言えない葛葉。
「梅と桜の区別がつかないバカが、威張るな!」
「………っ、だいたいにして女物を身につけてるあんたの使用人が悪いのよ!
その手巾も上等だしどうせどっかから盗んで来たんでしょうよ!罰を受けて当然!」
「!罰?罰ですって?!
あんたたち、春鶯をどこへやったのさ!」