第2章 竹の巻
「えっ!?………
あたしはいいの。お客さんにキモチ良くなってもらえばそれで……」
「それでは三流だ。」
「……………!!」
廓一を目指している乙がいきなり三流呼ばわりされちゃあね。
「…………‥あ、あたし……一流になりたいのに!!」
髪を解いて薄衣だけになった乙―――今だけ「沙良」は寝台に仰向けに横たわっていた。
「………ホントにいいの?あたし、何もしなくて。」
「今宵は俺に任せな。黙ってカラダを委ねていればいい。」
逞しい胸をはだいた姿で傍らに肘をついていた王が云った。
「……でも!王様はお金を出してあたしを買ったのよ?」
「水くさいこと言うな。」
「………んっ…」
沙良の紅色の唇は王の口で塞がれた。
「口付けだけでこんな表情(かお)をするとは。国中いや外国の者も夢中になるはずだ。」
そう云いながら王の口は沙良の首筋から充血した胸の尖端まで降りてくる。
「あッ………いやぁッ…………」
「可愛い反応だ。そのまま声はガマンしないで。」
すっかり硬くなった尖端を今度は指で弄びながら、細い括れへと口を滑らせる王。
「ふウッ………はアッ…」
だんだん沙良の声は言葉にならなくなってきたね。
いつの間にか朱い帯は解かれて、桃色に染まった沙良の綺麗なカラダがすっかり露わにされたよ。
自然に開かれた沙良の脚の間に王は顔を埋めていた。
チュウチュウと音を立てて繰り返される「芽」への刺激に沙良は我を忘れて愛らしい声を上げ続けていた。
「…………王様っ!」
「何だ?沙良。」
「なんかヘンです………ヘンな感じ……あアッ!……や、やめ………」
「やめるか?」
「……やっ………やめちゃ……イヤッ!」
「そうか…………」
………ヂュッ……………
「ひっ!……イヤッ‥‥ア―――――っ!!」
王が一段と強く吸い上げた瞬間、沙良は大きな悲鳴にも似た声を上げてクッタリしてしまった。