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【金カ夢】夢の中で……。【Golden Kamuy】

第10章 キロランケニシパ




ア「アチャ(お父さん)が……?アイヌを殺して金塊を奪うなんて、そんなの嘘だ」


キロランケから語られた衝撃の事実にアシリパはショックを隠しきれずに顔を白くさせ、言葉を失う。
ユメコはそんなアシㇼパを優しく抱き寄せると、少しでも気分が良くなるように、トントンと背中を優しく撫でていた。



杉「何でアンタはアシㇼパさんの和名を知っている」


キロランケがアシㇼパの和名を知っていると聞けば、杉元は警戒心を露わにしていくが、キロランケはさも当然のようにその質問に答えた。



キ「俺はアシリパの父と一緒に日本へ来た」

『じゃあ、キロランケって日本人じゃないってこと?…めっちゃ日本語ペラペラじゃん!』


杉「金塊が見つかればのっぺらぼうが死刑になってアシㇼパさんは父親の仇がとれるとおもっていたが、見つかってしまえばアシㇼパさんの父親が死刑になるということなのか」


白「関係ねえよ、俺達がほかより先に見つけてしまえばいいことだろ? どかっといっぺんに換金しない限りバレねえって」


ア「信じない! 自分の目で確かめるまでは。私は、のっぺらぼうに会いに行く」

『アシㇼパ……』



アシㇼパは、聞いただけでは信じられないから、のっぺらぼうが本当に自分の父親なのか会って確認すると言い出した。


白「網走は地の果てだぜ」

杉「でも本当にのっぺらぼうがアシㇼパさんの父親なら、囚人を見つけなくたって直接本人から金塊のありかを聞ける」


『いやいや、のっぺらぼうって顔がないんでしょ?そんなの会ったところで父親だと確認出来ないじゃん』

キ「面会なんて出来ない、厳重な監獄だぞ…。忍びこむのは不可能だ。どうやって本人に会うんだ?」


キロランケに厳重な監獄だ、面会は出来ないと言われれば、普通ならば絶望しか出来ないだろう。
しかし、厳重な監獄でも今まで何度もすり抜けて来たやつがココにいるでは無いか。
キロランケ以外の全員が声を合わせて答える。


「『「「脱獄王」」』」


脱獄王、とユメコ、杉元、アシㇼパ、白石の4人が声を揃えれば、白石はドヤ顔しながら皆を見渡していた。

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