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【金カ夢】夢の中で……。【Golden Kamuy】

第9章 囚人 辺見和雄



ユメコは勢いよく後方に転がると、真後ろに座っていた白石の肩に肩車をされているような状態で足が引っかかり、ドゴッと鈍い音を立て、尻餅をついた。
その際に頭も何かに打ち付けてしまった。


杉「ぐっ」

『〜っ、痛たた…』

白石「ユメコちゃん、杉元、大丈夫か?」

『あー…大丈夫だけど、白石ごめん。今離れる』


白石の肩に膝をひっかけたような状態で転んでしまったので、白石は後ろを見ることが出来ず、倒れたままの状態でユメコに声をかける。ユメコは白石を巻き込んで転んでしまったのに、心配してくれる白石に謝りながら、体制を立て直そうと慌てて頭を起こそうとした、

その時


──ふにゃり


とヒンヤリとしたモノが頬にあたり驚く。
顔を横に向けると、ユメコはソレを認識したと同時に驚き、身を固くする



『……〜~ッ!?(え、は…佐一の……え?)』



何事かと思うと同時に、目いっぱい視界に入るのは、初めて見る男性のソレ。
気の所為かとも思ったが、男性のソレである。
思わずどう反応すれば良いのか分からず、スペースキャット状態だ。


性にオープンな人もいるし、明治時代に来てから働き始めた食堂でも、女の子達がそういう話をすることだってあった。
耳年増になりつつあるユメコは、男性のソレを目の当たりにし、少しづつ意識が逸れていく。
女性の中に入るものであり、『(男性のは大きくて、初めては痛いって聞くけど……)』と、杉元の息子を目にした一瞬にして、ソレに驚く自分と冷静にソレを観察してしまっている自分が居たのに気がつく。
それと同時に、嫌でも視界に入ってくるのは持ち主である杉元の引き締まった身体。
戦争の時に出来たであろう切り傷や、銃で撃たれて出来た様な銃痕のような物が身体中、至るところにある。
戦争の悲惨さを目の当たりにしたような気になってしまった。





───ユメコは男性とお付き合いした経験すらないので、杉元の持つ男性のソレが寒さに縮み上がってる状態で普段よりも小さくなっていて、尚且つ、男性は事に及ぶ時には大きくなるというのは全く理解出来ていないようだが──




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