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【金カ夢】夢の中で……。【Golden Kamuy】

第8章 ニシン漁へ


ユメコは杉元とアシㇼパの狩りに同行したり、フチの仕事を手伝い、街に降りて女将の食堂で働く。

動けない谷垣の周りの世話を甲斐甲斐しくしながら子供たちとも遊ぶ。

──そんな毎日を過ごしていた。

子供達には暇つぶしに投げて遊んでいたナイフ投げを見られてから、「ナイフ投げをみせてほしい」と強請られれば恥ずかしそうにしながらもら高い木になった木の実に当てて落としてみせたり、お手玉の要領でナイフを回し投げて見せたりした。

毎回必ずと言っていいほど刃物は危険なので決して真似はしないようにと、忠告も忘れない。


子供たちには、裁縫があまり得意ではないがユメコお手製のお手玉もどきを作ってあげた。
大きめの木の実などでも代用できると伝え、お手玉を教えたりもする。

お手玉には興味はなさそうだったが、チカパシという少年(村の大人たちが親代わりをしてみんなで育てている子供)はナイフ投げの時だけは近くに遊びに来てくれた。

因みにチカパシは、所謂エロいことに興味津々の男の子であった。

オソマ達にユメコが女だと聞くとユメコの胸への視線を隠すことなく堂々と見ながら「ねぇねぇ、ユメコのおっぱいはどこにあるの?」と聞いてくる。
───困った子だ。


流石に白石に聞かれても困るので、『あるけど、隠してるの。内緒だよ』と言うと、パアッと目をキラキラさせて
「いつかみせてね!触りたい」と嬉しそうに言っていた。
おっぱいだけで喜ぶなんて可愛い子だ。
───と思いつつも、自分も谷垣お兄ちゃんの雄っぱい好きだから同類か。と、何故かちょっと女として悲しくなった。




それからアシㇼパ達が連れ帰った「リュウ」という名前の犬もコタンに居る。
ユメコは犬は可愛いとは思うが、噛まれたことがあり苦手で、どちらかと言えば猫派である。猫のグッズも知らぬ間に増えてるぐらいだし、大抵の猫なら野良でも仲良くれるほどに、猫好きだ。

あの気まぐれ、ツンデレな猫ちゃんが懐いてくれるとお腹を見せてくれたり、擦り寄ってくれるところなんて堪らない!!

リュウは以前まで谷垣と行動を共にしていた伝説の猟師(?)の男の人に飼われていたらしい。
その男性も実は囚人で、色々とあって亡くなったそうなのだけれど…。

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