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【金カ夢】夢の中で……。【Golden Kamuy】

第6章 金塊について



谷「──お前らが何のために金塊を見つけようとしているのか知らんが、鶴見中尉の背負っているものとはおそらく比べ物にならんだろう」




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この話を聞いた後、杉元たち3人はチセ(アイヌの家)から出て話し合っていたようだが、ユメコは、(鶴見中尉って怖い人かと思ったけど、部下思いだな)と思いながら、みんなの食事の後片付けをしていた。

急に外からアシㇼパが「オオワシを捕まえに行くぞ!ユメコも早く支度しろ」と声をかけてきた。
もしかしたら、暗い雰囲気だったので場を和ませるための提案だったのかもしれない。急いでユメコが片付けと準備を済ませると、4人で小川へ向かった。

物アシㇼパに鷲猟用の小屋「アン」を教えてもらい、ワシ用の罠を仕掛けたり、ワシの捕り方も習った。ワシ用の罠とアンが近いので火が焚けないし、銃を使うと戻って来なくなるらしく、鉤「カパチリアプ」を使い、ワシを生け捕りにするのだ。
白石が帰ってもいいかと尋ねると、「ダメだ、お前は必要だ」と、アシㇼパに却下されていた。

彼女は弓矢の矢につける羽根が欲しいみたいで、オオワシの羽根は最高級の弓羽根とされアイヌと和人と間で高値で取引されるらしい。
みんなでアンに入ってオオワシが来るのをジッとまつことになったが、アンは小さいのでギュウギュウに密着している。


時間を潰している間に、怖い顔をしたアシㇼパが「大きな鉤をつかっても〝フリ〟は捕まえられないんだろうなぁ。おそろしい…」と口にする。
杉元がフリについて訪ねると、伝説の巨鳥で、片方の翼が7里もある大きなワシらしい。アイヌのおとぎ話だと笑い飛ばした白石だったが、いつの間にかアシㇼパは寝ていて、白石に寄りかかっている。


白「ああ!?もしかして…俺を「必要だ」ってのは湯たんぽがわり?」
杉「今頃気づいたのか」
『白石羨ましい…アシㇼパが重いなら私のほうにアシㇼパを…!』

白石に寄りかかるアシㇼパをユメコが自分の方へ引き寄せ、抱き寄せる。

白「えー、寧ろ俺がアシリパちゃんと場所変わりたいんだけどー」

と、ユメコに抱えられるアシㇼパと場所を代わって欲しいと白石が駄々をこねるが、密着した状態では身動きも満足にとれず、ユメコも白石もアシㇼパの温かさに眠気を誘われ、いつの間にか寝入っていた。
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