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【金カ夢】夢の中で……。【Golden Kamuy】

第6章 金塊について



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杉「(……ユメコさんも寝ちまったか。それにしても、まつげ長いし、顔整ってるな…)」


そっと上半身をユメコの顔に近づけ、頬を優しい手つきで触りながら至近距離で杉元が眺めていたのを月夜だけが見ていた


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杉「捕まえたぁッ!アシㇼパさん起きろ!どうすりゃいいんだこれ!」


杉元の大きな声にビクッとユメコが起き上がり、急いでアンの外に出ると、鉤をワシの脚に引っ掛けた杉元がいた。

ア「あ?」

眠そうに目も開かない状態のアシㇼパが不機嫌そうに声を出すと杉元がすかさず

杉「「あ?」じゃねぇッ!白石出てこいッ」

と返し、白石を呼ぶが、白石も眠そうな顔で見てるだけだ。白石に対して、「早く押さえ込め」と声をかけるも


白「おお!──いででッ………痛ってぇ」
杉「寝てろ!」

オオワシに頭を噛まれ、白石は秒で戦意喪失。痛そうに頭を擦る白石にユメコは布を小川で濡らして血を拭ってあげた。そうこうしている間に、アシㇼパがオオワシに飛びつき、背後から仕留める。ひと段落ついたことでホッとし参戦しなかった白石が「よかったネ」と言った途端にアシㇼパに影がかかった。
アシㇼパの両肩にボファッと何かが舞い降りると肩を掴み、凄まじい音とともにアシㇼパが空中へと少しづつ持ち上げられる。全員で呆気に取られてしまっていたが、ユメコはハッと気がつくとアシㇼパの両脚に抱きつく

『ちょッ、行っちゃダメだ!はやくアシㇼパを助けてぇえ!』

パニックになりつつ声をかけるも、白石に至っては笑いを堪えられずにいたが、 ユメコが必死に脚に抱きついて助けを求めると、杉元が持っていた鉤を振り回し巨鳥を追い払う。


杉「おいコラ放せっ、放せこの野郎ッ」

巨鳥は、杉元の反撃に驚いたのか、アシㇼパを解放し空へと飛び立っていった

ア「伝説の巨鳥…本当にいたんだ……!!」

杉「白石みてえな頭してたな」

──
───

ア「オオワシは足まで煮て食べる。杉元、白石、食べていいぞ」

『(鳥の足グロい…)』

杉「はわ……はわわ…………」

白「ぐあーーーーッ」


煮込んだオオワシの脚を男二人に差し出すアシㇼパ。杉元と白石が悩みながらも食べ始めると鋭い鉤爪がグサッと顔に刺さって衝撃的なことになっていたのは、いい思い出だ。


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