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【金カ夢】夢の中で……。【Golden Kamuy】

第6章 金塊について




ユメコが九州出身だが、ある日目を覚ますと知らない家にいて、北海道だったこと。
助けてくれた人が言うには、雪山で倒れていたところを発見され、数日間高熱で魘されていたということ。
ユメコが知っている時代と全く違うこと。
自分は未来から来たのかもしれないが、それを証明出来るものが、ほぼない。
もしかしたら高熱で魘されていたせいで記憶が変になっているのかもしれないこと。

それでも、自分がどこの誰だか分からないが、証明できるのもが見つかるかもしれないし、もしかしたら元の場所へと帰ることが出来るものを見つけられるかもしれないので旅のようなものに出ようとしていたことを話した。



──未来への帰り方が分かれば、未来に帰りたいとも。




金塊の話も眉唾物だったが、ユメコの話も与太話のようではないかと、自分の話ではあるが他人事のように思いながら皆に話をしていた。



白「えぇ、未来!それって凄いじゃん、金塊の在処とかわかんないの!?」


話終えると、目をキラキラさせながら興奮を抑えられないのか、前のめりになりつつ金塊の在処を聞き出してくる白石。



『……信じてくれるの?』

白「当たり前じゃん」
杉「当たり前だろ」

ア「こら、白石やめないか」


未来から来たかもしれないと、変なことを話すユメコに対して、白石は未来なら金塊の在処が分かるかも!と興奮気味なので、『ごめん、金塊については未来では聞いたことがないと思うし、分からない』と答えるも、「思い出せないだけかもよ!」と詰め寄ってこようとするので、アシㇼパがそれをストゥ(制裁棒)を取り出して抑える。


杉「大丈夫。誰だってユメコさんの顔を見れば、嘘をついてないってわかるよ」


と杉元が優しい顔で頷いてくれていた。
谷垣に関しては、無表情のままだったが、多分きちんと話を聞いてくれていたのだと思う。


白「因みに、どんなものを探してるの?」

『えっと…私の財布とか、持ち物系かな』

コタンへと来た時に持ってきた自分の荷物の中から、この時代に来た時に着ていた服をみんなに見せつつ、そう話すと「うわ、これが未来の服か」と、白石が目を輝かせていたが「売ればいくらぐらいかな…」と、怖いことを言い始めたので急いで片付けた。


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