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【降谷零】SPARK × PUNK【名探偵コナン】

第6章 「元整備士」×「コルベットC7」




〝If you’re happy and you know it clap your hands〟

〝If you’re happy and you know it clap your hands〟

〝If you’re happy and you know it〟

〝Then your face will surely show it〟

〝If you’re happy and you know it clap your hands〟


この歌、知ってる−−。
絶対いる。今このどこかにいる。

私は慌てて当たりを見渡し、自身の後方へ目を向けた。特徴に該当する長身の男は見当たらない。私は再び当たりを見渡した。

ふと目に入ったのは、近くのベンチに座るファー付きのミリタリーコートを身に纏った黒髪の男。座っていて比較対象がないためぱっと見はわからない。でも足元の革靴を見て、私は目を細めた。

今なお革靴の中心地であるイギリス特有のラウンドトウのベーシックなフォルム。色合いや、靴紐、靴底の色を見るからにオーダーメイド品で15万円以上ははする品物。

日本じゃそうそう履いてる人なんて見かけない。
それに格好や場所を踏まえても明らかに見合っていない。それに、昔アンダーがその革靴を履いていたのを私ははっきりと覚えていた。

私は人の流れに逆らってゆっくりと彼の方へ歩みを進める。腰ベルトから手錠を取り出し、万が一に備えもう片方の腕を拳銃へと添えた。

問いかけもせず、膝に肘を置いて手のひらを組む目の前の男に私は手錠をかけた。

「レイス・ヴァリアント、署までご同行を」

そう言いながら私は彼の組んでいた手首に手錠をはめたと同時に拳銃を握りしめる。
ゆっくりと向けられた瞳は、絶望でも、希望でも、憎しみでもなく、どこか悲痛に耐えるような眼差しに少し違和感を覚えた。

「市民を犠牲にしたくないなら黙って従って」
「……Babyは…警察官になっていたんだね」

するとアンダーはゆっくりと口を開き口ずさんだ。

「To say good bay is to die a little」
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