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【降谷零】SPARK × PUNK【名探偵コナン】

第6章 「元整備士」×「コルベットC7」


「こいつが俺の彼女を刺したんだ!一発ぐらい殴ったっておつりが出るだろ!」
「いいえ、彼女はやっていません」
「なんだって?」

男の気が緩んだ隙に高木さんと白鳥さんが男を抑え腕を後ろで拘束し距離を取らせる。
一方首元の圧迫感から解放され他私はひとまず肩を緩ませた。

「大丈夫かね君達!」

数人の近くにいた刑事部の少しふくよかな人と室内であるにも関わらず帽子をめ部下に被った髭を生やした刑事二人が駆けつけた。

背後には応援を呼びに行っていた佐藤さんもいる。すると突然「あ!」と声を上げると風見さんを指差した。

「あなたプラーニャの時の!」
「風見さん…知り合い?」
「ええ、渋谷の例の爆発の件で少し…そんなことより。これ、犯行があったであろう時刻の上野駅前の防犯カメラの画像と動画が入ったUSBです。これにこの動画と同様に宮下さんと所有している車が通っているのが確認できます」

いつの間に?と私が唖然としている隙に風見さんは丁度出入口の目の前にいた帽子を被った刑事に手渡すと自身のスマートフォンを取り出し男にその防犯カメラの映像を再生する。
それに男を拘束している高木さんと白鳥さん、記録係だった警察官に応援に駆けつけた刑事達までもがその動画に顔を寄せた。

「そして今回事件があった場所の防犯カメラは死角、怪我を負った女性の方も酔っていたせいで覚えていません。今ある情報は、全く無関係の宮下さんの指紋が付いた、宮下さんの家にあるはずの料理包丁だけということになります。後程検査の結果で、指紋を拭いた痕跡も残っていることがわかっています。つまり犯人は彼女の家から何の疑いもなく凶器を持ち出せる人物しかありえません。そしてあなたも、もしまた彼女に手を上げるようなことがあれば、あなたも暴行罪として罪に問われます。本当に彼女のことを愛しているのであれば、それこそもっと後先のことを考えて行動するべきです」

その風見さんの言葉に、男の人は少しだけ落ち着きを見せた。
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