第12章 指輪とそして
「あれ、このお姉さんはどなたですか?」
「もしかして佐藤刑事のおともだち?」
先程まで佐藤さんたちと一緒に遊園地をまわっていた子供たちが集まってきた。
「この人は警察官で、私の尊敬する先輩よ!」
そう言って佐藤さんがさんを子供たちに紹介した。
「初めまして、佐藤に尊敬されてる先輩のです!コナンくんとは久しぶりね」
「うん」
そう言いながら、さんは子どたちの目線に合わせてしゃがんだ。
「あたし歩美!」「僕は円谷光彦です!」「俺元太!」
「この子は哀ちゃん!」
次々にさんに自己紹介をしていく子供たち。
「なあ、姉ちゃんも刑事なんだろ?」
「あら、もしかして君たち、警察官がみんな刑事だと思ってない?」
「ちがうの?」
「ちっちっち!実は、警察官にも色んな人がいるのだよ!
その中でも刑事は、悪い人を捕まえるのが役目!
他にも、みんなの周りにいるお巡りさんは地域課といって、みんなが住んでいる町を守るお仕事をしているのよ!
後は、白バイに乗っている警察官を見たことはある?」
「はい!あります!車でお出かけした時に走ってました!」
「あの人たちは交通課っていって、道路の平和を守ったり、交通事故が起きないように見回りをする役割を担っているの」
「あ!由美さんも交通課だって言ってたよ!」
「じゃあ姉ちゃんは何の役割なんだよ?」
「私の役割は国と国との平和を守ること!日本が平和でいるためには、他の国の人達とお友達になることが必要でしょ?それが私のお仕事!」
「「「へぇーすごーい!!」」」
「どの警察官もみんなが住んでいる日本を守るために、それぞれの役目を果たしているの!
分かったかなー?」
「「「はぁい!!」」」
子供たちが元気に返事をした。
さんって以外と子供好きなところあるんだな。
普段のあの目付きからは想像もつかないですわ。