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【名探偵コナン】sangría

第8章 はじめまして



「くんは3年前まで捜査一課で刑事をしていてな。
今は異動先で警部になったそうなんだが、この若さで警部というのも中々に珍しいんだよ。
今も昔も優秀で、本庁も重宝している人材だ」

「いや目暮警部、言い過ぎですって」

「いやはや、仕事が出来て、しかもこんなに美人さんとは、世の中も捨てたもんじゃないですなぁ」

「いやいや、恐縮です。
毛利さんのお噂もかねがね伺っております。何でも、関わった事件は全て解決されているんだとか!
お会い出来て光栄です」

「いや〜それほどでもガッハッハッ!!」


毛利小五郎。世間でも話題になるほどの超有名な探偵。
通称眠りの小五郎。
その名を聞いたことがない人は中々居ないだろう。ましてや警察関係者ともなれば、その噂は日々耳に入ってくる。

現場でお会いするなんて、やはり“殺人事件現場に毛利小五郎あり”という噂は本当なのかもしれない。




______


「高木刑事ー」

「ん?なんだいコナン君?」

「高木刑事ってあの警部さんのこと知ってる?」

「ああ、さんのことかい?
実は元々佐藤さんの先輩だったらしくてね、僕もお話したことはあるよ」

「佐藤刑事の先輩ってことは、元は一課の刑事だったってこと?」

「ああ、僕が配属される前に異動しちゃったから詳しいことは分からないけど、凄く仕事ができる人だって佐藤さんもよく言っててね、“鬼才”だなんて呼ばれて、庁内では結構有名な人なんだ」

「へ〜」




______


毛利さんともう少しお話したいところだが、生憎今日はこの後に予定があるので早めに仕事を済ませなければ。

今回の被害者についての情報を捜査一課へ渡すのが今日の我々の仕事。
そして、近くの鑑識さんや刑事に話を聞いて、現場の状況を報告書にまとめることもやらなくてはならない。



「ねぇねぇ警部さん」

突然下から話しかけられた。
見てみると、そこには小学生1年生程の少年が。

この子、もしかして佐藤が言っていたあの少年だろうか。


「なあにボウヤ?」

「警部さんさっき国際犯罪対策課って言ってたけど、なんで現場にいるの?国際って外国の人とかのことでしょ?」


しゃがんで目線を合わせると、少年はそう質問してきた。
やっぱり、この子が例のコナンくんか。

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