第4章 青い夏
「ちょっと、何か言ってよ」
一向に喋り出す気配がない4人
こう黙られると、恥ずかしくなってくるから…!!
すると、一斉にふっと笑いだした
「そうだね、来年も再来年も来よう!」
「ちゃんと班長も誘ってな」
「しゃーねぇから、お前らのために意地でも休み取ってやるよ」
「ちゃんも可愛いとこあんね〜」
「うるさいな!」
口々にそう言いながら私の頭を撫で回す。
もう、髪の毛ボサボサになっちゃうじゃん!
___そう言いながらも、ちょっとだけ嬉しかったのはここだけの話
_______
「誰か!!助けてください!!!」
そんなこんなでいざ海へ入ろうとしたその時、遠くから大きな声が聞こえた
「今の声…」
「行くぞ!!」
ゼロの一言で一斉に走り出して、声がした方へと向かう。
急いで駆け寄ってみると、そこには大学生くらいの男性が倒れていた
側にはその友人と思わしき人物がおり、顔を青くしながら倒れている男性に必死に呼びかけている。
先ほど聞こえた助けを呼ぶ声も、恐らくこの友人だろう
「どうしましたか」
「あの、こいつ、急に倒れて、さっきまでは普通だったんですけど、急に呼吸がおかしくなって、俺、どうしたらいいかわからなくて、」
息も絶え絶えに訴える男性。
相当パニックになっているな。友人が倒れたんだから無理もないか