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【名探偵コナン】sangría

第3章 ちゃんと見て




どれくらいの時間が経ったのか
私は息を整え、顔を上げた










「私、父さんとちゃんと話す。ちゃんと話して、ちゃんと私を見てもらう」

「うん」









そうして私たちは立ち上がった









「ありがとう、萩」

「お易い御用。俺の胸ならいつでも貸すからね」



そう言ってグーサインをする萩。
思わず笑みがこぼれた




私は、本当に仲間に恵まれているな












「ありがとう」












もう一度口にして、私はその場を後にした





____________







「お前ら、そこに居るのバレバレだぞ」







いつからか壁の影に隠れていた4人の大男がギクリと肩をならす






「まじかよ」

「バレてたんだ」

「だから言ったんだ。早く部屋に戻ろうって」

「いや、ゼロが1番聞き耳立ててたじゃないか」

「聞き耳って、人聞きが悪いぞ」

「とりあえず、が落ち着いて良かったよ
さすが萩原だな」

「まあね」

「女たらしも、たまには役に立つんだな」

「俺はたらしじゃなくて、女の子に優しいの!
もう、陣平ちゃんったらひどい」


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